3つのグループが、特別なタイミングのライブで「純白の衣装」を着た意味に、共通するところを感じました。
ももクロの衣装カラーは、5色のメンバーカラーですが、時々、純白の衣装を着ます。
中でも、私が一番、印象に残っているのは、中野の時の衣装です。
この時の映像を見たのが、ファンになったきっかけでしたし、これが最初の純白の衣装じゃないでしょうか。
(ミライボウルは、白ベースではありましたが。)

この衣装で、時間無制限、台本なしの脱退セレモニーを行い、このライブのテーマでもあった「未来へススメ!」や、「あかりんへ贈る歌」などを歌いました。
早見あかりを送り出し、紅白での再開という目標を語った、ももクロ最大の伝説の瞬間です。
そして、その直後に「ももいろクローバーZ」(Zは「最高」、「最後」の意味でしょう)となり、その後に自分たちの存在意義を再定義した「Z伝説」をリリースしました。
純白の衣装は、ウソのない、自分の裸の心、自然体を表現します。
だから同時に、これまでの自分と別れ、新たな自分を、目標を決意する、つまり、「死と新生」(終わりと始まり)という通過儀礼のための衣装でもあるのでしょう。
エビ中の衣装カラーは、本来は学年カラーが基本で、そうでなくてもカラフルです。
純白の衣装というのは、ほとんど着ていません。
でも、武道館の時は(下記写真の衣装)、ほぼ純白でした。

この時のライブのタイトルは「合同出発式」でした。
やはり、転校する3人を送り出し、新たな8人体制になる、「死と新生」の衣装です。
この衣装で、転校セレモニーを行い、「フレサイ」、「約束」、「Dear Dear Dear」、「えびぞり」を歌いました。
この時、エビ中は、これまでは単に歌として歌ってきた「別れ」と「祝福」、「約束」、そして、「エビ中らしくあること」の歌を、初めて、実際に、本当の自分自身の言葉として、それを現実に生きる形で歌ったのだと思っています。
裸の心になった、特別な瞬間の、特別な衣装です。
このライブとは半年ほど違いますが、エビ中が、一層ラディカルな歌詞を歌う「未確認中学生X」(Xは「未知」、「無限定」の意味でしょう)に進化したタイミングと、大きなタイムスケールで言えば同じだと思っています。
また、メンバーが「紅白」や「東京ドーム」という目標を口にし始めたのも、この前後だったと思います。
ちなみに、エビ中は、瑞希、真山がメンバーとして初めてリアルな中学を卒業(これも通過儀礼です)すると同時に、エビ中を転校するのではないかと思われていました。
でも、そのタイミングで、「卒業しない式」を行って「永遠に中学生」となりました。
この時は、純白の衣装は着ていません。
この「卒業しない式」は、エビ中とライバル関係にあった さくら学院が、同じ日に行った初めての「卒業式」を意識したものでした。
さ学は制服を着ますので、やはり、純白の衣装は着ていません。
BABYMETLの基本カラーは、黒、赤なので、衣装もそれ以外にはない印象ですが、例外があります。
BABYMETALは中元すず香ありきのグループだったので、彼女が、リアルな中学と さ学を卒業すると同時に、BABYMETALの活動が終わるのではないかと思われていました。
そして、そのタイミングで行ったライブ、「LEGEND“Z”」では、最後に、3人が純白の衣装を着ました。
タイツとシューズは黒でしたが、光沢のある生地で、一層、純白さを際立たせていました。
もともと白い衣装の神バンドとの統一感もバッチリです。

このライブでは、SU-METAL復活の演出とともに、BABYMETALは「さくら学院重音部」から、ソロアーティスト「BABYMETAL」として新生しました。
この時のライブのタイトルが「Z伝説」なのは、ももクロとの面白い一致ですが、もちろん、関係ありません。
「Z」は、曲の「イジメ、ダメ、ゼッタイ(IDZ)」の「Z」です。
3つのアルファベットにちなんで、3部作としてライブが行われたのですが、各ライブの意味は、「Introduction」、「Death」、「Zero」でした。
「Z」は「死」の後の「新生」ですが、それを「原点」としての「Zero」と意味づけたわけです。
この時、「破滅に向かって」というタイトルのライブの開催の告知がされました。
このタイトルは、X JAPAN(Xは「無限の可能性」の意味)が東京ドームで3Daysライブを2回行った時のタイトルと同じでした。
1回目は、X名義で最後のライブであり、2回目はX JAPANの復活のライブです。
ですから、このタイトル自体が、「死と新生」を象徴すると同時に、新生BABYMETALの目標の一つとして「東京ドーム」を連想させるものだったのではないでしょうか。
(今年、2Daysを行うところまで到達しました。)

* キツネ様の化身のような神々しさ
これらのグループに共通するのは、「物語」を重視する、ということなんだと思います。
だから、グループにとっての重要なタイミングで、純白の衣装を着させたのでしょう。
こういった考え方は、現在まで引き継がれています。
…例えば、ももクロ、エビ中、ベビメタの新作関係のビジュアル・イメージで、いずれも「ドクロ」が出てきています。
まるで、申し合わせたかのように。




それぞれが象徴する意味は違いますが、どのグループも、「死」の先を見つめて解放を目指すテーマを持ち続けている点は、同じじゃないでしょうか?
PS たこ虹ちゃんも、avexからのメジャーデビューを契機に行ったZEPPツアーでは、ほぼ純白の衣装を着ました。

これは、「avexに嫁ぐ」という趣旨での、花嫁衣装です。
もちろん、結婚は通過儀礼であって、花嫁衣装は「死と新生」の衣装です。