日曜日には、たこ虹のとわちゃんの生誕祭があり、メンバーから言葉を送る場面では、とても感動的なやりとりになったそうです。
メンバー間の友情の物語には、ファンに訴えるものがありますね。
それは、スタダ・アイドルの場合、彼女達の活動の目的そのものが、ここにあるからだと思います。
そして、この部分こそが、他のアイドル事務所と違うスタダ・アイドルの特徴だと思います。
女優は基本的に個人の仕事で、オーディションでは知り合いでもライバルになります。
一方、グループ・アイドルの場合は、第一に、仲間と一緒に作り上げていくのが楽しい、ということがあります。
つまり、スタダは俳優事務所なので、アイドルを選ぶ子も、アイドルを目指したいから活動しているというよりも、本来は女優志望なのに、グループの友情に魅せられて活動しているんじゃないでしょうか。
ももクロも、メンバーを家族のような存在、休日も一緒にいたい、と言います。
「この手離さないで」は夏菜子の言葉ですが、「この手離したくない」はSSAでのエビ中の裕乃さんの想いです
瑞季や裕之も号泣したSSAの最後の挨拶は、伝説のようになっていますが、雑誌『TOP YELL』3月号で、メンバー達(真山、美怜、裕乃、ひなた)の話を読めました。
ネタばれになりますが、これで今から『TOP YELL』を買わなくなる人がいるとは思えないので、紹介します。
(SSAラスト「永遠の中学生」でメンバーみんなが肩に手を掛けてるピンナップ付き!)
最後の挨拶で、杏野なつは、SSAのステージに「この9人で立てたことがうれしい」と語りました。
皆が泣いたのは、なつのこの言葉のせいだ、とインタビューで4人は言いました。
なつはそういうことをステージで言うタイプじゃないのに、と。
3人の脱退については、まだ非公開のことだったので、エビ中のメンバーは、それぞれに心に秘めていましたが、なつがその想いを思わず口にしてしまった感じです。
挨拶の時にファミリーが一番驚いたのは、いつもクールな裕乃が手で涙をぬぐうくらい泣いたことでした。
ひなたも、隣を見たら裕乃がわあーんって感じで泣いてたから、びっくりしたそうです。
その裕乃は、9人で手をつないでお辞儀した時、「この手、離したくない」と思ったそうです。
で、美怜に「美怜の手、離したくない」と言ったとか。
クールな裕乃が「この手離したくない」と言って泣きじゃくる!
そんな光景、信じられないですね。

裕乃は泣いた理由について、「ファミリーのみなさんの声援がすごかったから」と言いました。
単に、脱退するから、ということじゃなく、エビ中とファミリーで作ったSSAのライブの素晴らしさが泣かせたわけです。
女優を選んだ裕乃に「この手離したくない」と言わせたもの。
それが、女優志望のハズのスタダ・アイドルを動かしている「手をつなぐ」ことです。
エビ中にはチーム大王イカから小林歌穂、中山莉子の2人が新加入し、大王イカは「俺の藤井」で解散しました。
まとめ役的な存在でドルヲタでもある中村優や、華山志歩は、最後の時間を7人ではなく5人でしか過ごせなかったことが悔しかったと、ブログで綴りました。
歌穂、莉子の2人がエビ中に参加するために、エビ中の方に行ったからです。

「手をつなぐ」ことを求めて活動してきたのに、最後の時間に、「離したくない」と思う「手」が、足りなかったのです。
彼女たちには可哀想な演出だったですね。

大王イカの不思議キャラのうらんは、自分はアイドルを選んだけれど、グループに参加させてもらえないとアイドルはできない、とブログに書きました。
そして、それは女優のオーディションとに似ている、女優のオーディションに受かる・受からないは、勝った・負けたではなく、その役に合うか合わないかということだと思う、と。
新生3BJrはこれから新しいグループを作っていくのでしょう。
彼女たちそれぞれが、「手をつなぐ」べきグループも。