広島弁を喋っている以外、ほとんどぁぃぁぃのまんまでしたが、エビ中のぁぃぁぃよりも、ソロのタレントとしての廣田あいかの方が、可愛いんじゃないかと思いました。
監督の手腕もありますが。
素の廣田あいか、ソロのタレントとしての廣田あいか、エビ中のぁぃぁぃには、違いがありますね。

「IDOLAND READ 003」という雑誌が、廣田あいかを表紙にしてインタビューを掲載していました。
結構、面白いインタビューでした。
「廣田あいかから、「ぁぃぁぃ」って言った時に変身した感じがするんです。素の廣田あいかは人見知りだし、ナイーブでネクラで…でも「ぁぃぁぃ」なら…なんでもメチャクチャできちゃう。「アイドル」って肩書きがつくだけで無敵になれる感覚があって…」
というのを読むと、ちょっと、グッときます。
ぁぃぁぃになると、スーパーマンのように変身できる。
ぁぃぁぃを「演じて」いるんじゃなくて、ぁぃぁぃに「飛び込んで」いる、「チャレンジしている」んでしょう。
舞台挨拶で語ったことも面白いです。
「普段はすごく周りが元気で、悪く言えば騒がしくて(笑)。楽しいんですけど、『元気でいなくちゃ』という思いがある。疲れた顔とか、見せたくない部分があるので、ひとりだと気楽は気楽かなと思います(笑)」
エビ中のぁぃぁぃとしては、少し無理をしていて、ソロ・タレントの廣田あいかの方が、自然でいれる。
アイドルとして、他のメンバーのテンションに合わせようとしている、と聞くと、ももクロの杏果を思い出してしまいます。
二人は、他にも、歌唱力で別次元にいるとか、赤ちゃんの時から芸能人だとか、アンチの攻撃を受け続けているのも、一緒です。
でも、杏果はもっと、もっと大変なんだろうなと思います。
実際、3/5の、ももいろフォーク村事件を見ると、彼女は、アイデンティティの危機の瀬戸際にいたんじゃないかと思ってしまいます。
ぁぃぁぃは、そんなことはありませんが、でも、もし、ぁぃぁぃがももクロにいたら、ちょっときついかもしれませんね。
天性のアイドルのように見えるメンバーに対して、二人は、引け目と憧れを抱いているんじゃないでしょうか。
先の雑誌でも語っていましたが、ぁぃぁぃはエビ中に入った当初、自分には取り柄がないと悩んでいたそうです。
でも、特徴的な声を武器として、自分をエビ中の入り口として考えることで、アイデンティティを定めたのでしょう。
杏果の場合は、他のメンバーが、もう少し年相応の落ち着いた姿に成長すれば、多分、杏果も、歌にアイデンティティを求め過ぎず、もう少し楽になるんじゃないか、と思います。
ももクロには幼くて元気で愛嬌満点というイメージがあるので、メンバーは、無意識のうちに、周りの期待を演じてしまうかもしれません。
自然な成長が必要です。
なのに、あの日、玉井さんは、声帯の成長に逆行して高いキーで「卒業」を歌いました。
声域の卒業をさせずに「卒業」を歌わせるって、ほとんど、ブラックジョークかと思いました。
ほんとの事情は知りませんが…
昔、川上さんは、玉井さんを「放し飼いにする」と言っていましたが、どうなんでしょう?
雑誌のインタビューで、ぁぃぁぃは、校長に「放し飼いにされている」と言っています。
荒ぶる歌やダンスも、何も言われずに、彼女が自由にしているそうです。
もし、ぁぃぁぃがももクロにいたら、彼女の個性は発揮されないんじゃないかと思います。
エビ中には、「永遠に中学生」という微妙なコンセプトがありますが、みんな、あくまでも自然に成長する中で、無垢さを保ってもらいたいですね。